「出産後のピラティスはいつからできる?」と気になる方も多いでしょう。安全に行えるようになる時期や、注意点について解説します。また、産後にピラティスを行うことで期待できる効果についてもまとめました。産後ピラティスは、正しく行えば骨盤のゆがみ調整や体力アップなどに役立ちます。始められる適切な時期を知って、安全に効率的なピラティスを行いましょう!
産後ピラティスはいつからできる?
産後にピラティスができるようになる時期について、自然分娩と帝王切開に分けて説明します。出産後の体の回復スピードは個人差があるため、ピラティスを始める前に、運動しても問題ないか医師に確認してから行いましょう。
自然分娩の場合の開始時期
自然分娩の方は、約6~8週間後からピラティスを行えるようになります。あくまでも目安なため、1か月検診で医師にピラティスをしても良いか確認しておくと安心です。産後6ヶ月の間は、ピラティスで体を調整しやすいといわれています。負担の少ない動きから少しずつ始めていくといいでしょう。
帝王切開の場合の開始時期
帝王切開の方は、約8~10週間後からピラティスができるようになります。安全なピラティスのためにも、必ず医師に運動を始めてもよいか確認してから行いましょう。体が動ける状態でも、出産してから4か月くらいはまだ不安定な状態です。筋肉や骨盤に大きな負荷がかからないよう、まずはストレッチのようなやさしい動きから始めていくといいでしょう。
産後ピラティスの効果
出産後のピラティスで得られる効果についてまとめました。出産によりゆがみやゆるみが生じた骨盤や筋肉をピラティスで整えていくことができます。
姿勢の改善
産後ピラティスでは、姿勢の改善が見込めます。出産で背骨や肋骨に負担がかかったことで、痛みやコリが蓄積されていき姿勢が悪くなることがあります。ピラティスを行うとインナーマッスルが鍛えられるため、猫背や巻き肩などが改善され全身のバランスが整うといわれています。衰えた筋力をピラティスで鍛えることで、正しい姿勢が保てるようになるでしょう。
尿漏れや便秘の改善
産後は、尿漏れや便秘など骨盤周りがゆるんだことで起きるトラブルがあります。ピラティスを継続することで骨盤の調整や筋肉量がアップし、尿漏れ予防になるといわれています。また、ピラティスはおなかをへこませた状態で呼吸をするため腸へアプローチでき、便秘解消効果も期待できます。
体力回復
妊娠中は運動不足になりがちです。やがて産後の体力低下につながり、家事や育児がしんどいと感じることがあります。また、妊娠中に横隔膜が圧迫されたことにより肺気量が低下し、産後に息苦しさが続くこともあります。ピラティスは胸式呼吸で行うため、呼吸機能調整にいいといわれています。ゆっくりとした動きでじわじわと効かせていくため、必要な筋肉をつけることができ体力の回復も見込めます。
産後ピラティスの注意点
産後にピラティスを行う際は、いくつかの注意点があります。ポイントを押さえて安全なピラティスを行いましょう。
無理のない範囲での運動を心がける
産後の身体は、骨盤のゆがみや筋肉のゆるみが生じていたりと、非常にダメージを受けている状態です。心身ともに疲労しているため、ピラティスは無理のない範囲で行うようにしましょう。ハードな動きは控え、骨盤などを正しい位置に戻していくような感覚で、リラックスしながら始めるのがおすすめです。まだ体は不安定な状態なので、動こうとしても思うように動けないのは当たり前です。まずは身体を調整して、もとに戻していくイメージで始めるといいでしょう。
専門家の指導を受ける(パーソナルピラティスについて触れる)
産後はあらゆるケアが必要なので、運動する際は通常時以上に気を付ける必要があります。運動のために始めても、知識がない状態でピラティスを行うとケガにつながったりと危険です。スタジオのグループレッスンは手軽に始められますが、ピラティス初心者であればパーソナルレッスンもおすすめです。正しい知識を持ったプロにマンツーマンで指導してもらえるため、産後でも安心してピラティスを行えます。マットやマシンなど必要な器具もあり、運動しやすい環境も整っているため、安全に行えるのもメリットです。
産後ピラティスは、自然分娩であれば約6~8週間後、帝王切開であれば約8~10週間後から行うことが可能です。ただ、産後の体の回復スピードには個人差があるため、必ず医師に確認してから行うようにしましょう。ピラティスは得られる効果も多いため、安全に行えば身体の調整に役立ちます。産後ピラティスについてはBRESTでぜひご相談ください。