ピラティスとホットヨガは、どちらもダイエット効果が高いといわれています。では、どちらのほうがより痩せられるのでしょうか?ピラティスとホットヨガの基本的な違いや、カロリー消費量などを比較します。より自分に合う方法でダイエットを始めましょう!
ピラティスとホットヨガの基本的な違い
まずは、ピラティスとホットヨガ、それぞれの特徴を解説します。似ているようでまったく異なる運動方法なため、基本的な違いを理解することは最適なダイエットにつながります。
ピラティスの特徴
根本から理解するために、成り立ちからみていきましょう。ピラティスは、ジョセフ・ピラティスという人物が考案したリハビリテーションをもとに生まれたエクササイズです。自身の身体を改善するために始めましたが、第一次世界大戦で従軍看護師を務めた際に兵士たちのリハビリとして取り入れたのがきっかけで広まっていきます。1926年にアメリカで発展し、現在のピラティスへとつながります。
そのため、ピラティスの目的は身体機能を向上させることであり、インナーマッスルの強化や全身バランスを調整するといった効果が期待できます。ピラティスはマットの上でポーズをとるだけでなく、器具の上で行うマシンピラティスなどがあります。
ホットヨガの特徴
ヨガはピラティスよりもさらに歴史が深く、始まりは約4,500年前にもなります。古代インドのインダス文明で生まれたものであり、都市遺跡のモヘンジョダロでは、ヨガの起源となるようなポーズをとった像や瞑想しているような神像などが見つかっています。ヨガのポーズは「アーサナ」と呼ばれますが、これは体を鍛えるものではなく精神を安定させるために用いられるものだといわれています。そのため、ヨガの目的は健やかに生きるために心を安定させることであり、運動は第一目的ではないのです。ホットヨガは、ヨガ発祥の地であるインドの気候を再現した、室温35度前後、湿度60%前後の室内で行うエクササイズです。体があたたまるため通常のヨガよりも柔軟性が高まりやすいといわれています。
ダイエット効果についての比較
ピラティスとホットヨガの基本が理解出来たら、ダイエット効果の違いについてみていきましょう。カロリー消費量と体への影響について比較します。
カロリー消費の違い
ピラティスを60分行った場合、消費カロリーは約210カロリーです。ホットヨガは暑い環境の中で汗をかきながら行うため消費量が高いイメージがありますが、60分行った場合の消費カロリーは約220カロリーであり、ピラティスとほぼ変わりません。どちらも上級者向けのレッスンになると消費カロリーはさらに高くなりますが、初心者向けの基本のレッスンであればほぼ同程度です。
体への影響の違い
ピラティスを続けていくとインナーマッスルが鍛えられ、全身がバランスよく引き締まっていきます。基礎代謝が向上し脂肪が燃えやすい体質になるため、ダイエット向きのエクササイズです。柔軟性が上がりしなやかな筋肉がつくため、女性らしいボディラインになりやすいのも魅力といえます。短期間で急激なダイエット効果が得られるというより、続けることで徐々に変化がみられます。ホットヨガも同様に、ゆるやかに体が変化していきます。体脂肪の減少や背面の筋肉向上など、得られる効果はピラティスと近いでしょう。ピラティスとホットヨガは、どちらも体の内外にアプローチでき、太りにくい体作りに向いています。
ピラティスとホットヨガ、続けやすいのはどっち?
ピラティスとホットヨガは、ダイエットにおいて同じくらいの効果が得られるため、続けやすさで選ぶのが最適です。行う環境や生活スタイルなどを考慮しながら合う方を選びましょう。
ピラティスの場合
ダイエット目的でピラティスを行う場合、通う頻度は「週1~2回」でOKです。慣れてきたら回数を増やしても問題ありませんが、忙しいと週1回程度が限界という方も多いでしょう。毎日スタジオやジムに通う必要がないのは大きなメリットであり、続けやすい理由の1つになります。また、ピラティスは運動が苦手でも続けられることで人気があります。リフォーマーという器具を使ったマシンピラティスは、楽しみながらできると評判です。器具を使って動いていくため非日常感もあり、心地よく体を伸ばすことができます。マットでの運動に飽きてしまった方にもおすすめです。
ホットヨガの場合
ホットヨガをダイエット目的で行う場合、望ましい頻度は「毎日」といわれています。仕事や家庭がある中で毎日スタジオに通うのは簡単ではないため、時間を確保できない場合難しいかもしれません。ただ、ホットヨガは暑い室内で大量の汗を流せるため、デトックスや達成感を感じられることで人気があります。汗を流してスカッとしたい方や、毎日時間を確保できる方には向いているといえます。
ピラティスとホットヨガは、それぞれにメリットがありダイエット効果も同じくらい見込めます。そのため、個人の体調やライフスタイル、ダイエットや健康への目的によって選ぶのがおすすめです。自分の目的に合った方を選び、継続して取り組みましょう!